2022.02.18ブロマガ

ビタミン A の過剰症！？～レバーの与えすぎに注意！～

犬や猫に嗜好性が高い食べ物の一つに「レバー」があります。
「好きだから食べさせたい！」のもわかりますが、実はほんの少量でもビタミン A 過剰症のリスクが！

ビタミンには脂溶性ビタミンと水溶性ビタミンがあり、ビタミン A は脂溶性のビタミンです。水溶性のビタミンは、取りすぎても尿と一緒に排泄されますが、
脂溶性ビタミンは肝臓へ蓄積するので過剰摂取は骨が弱くなるなどの健康障害を起こします。

レバーはビタミンA を高濃度に含有しており、特に鶏と豚のレバーに多く含まれています。体重が 5 ㎏程度なら 1 日に 40g で犬や猫の最大許容量に匹敵します
総合栄養食であるペットフードにはすでに必要量が添加されているため、さらにレバーを与えるとほんの少量だと思っていてもすぐに過剰な量に達し、継続すれば過剰症に！

ところで、にんじんに含まれるのはビタミン A ではなく「β―カロテン」です。
β－カロテンは、プロビタミン A と呼ばれ、必要なときにだけ体内でビタミンA に変換されます。
（ヒトと犬は変換されますが、猫はできません）そのため、過剰による健康障害はありません。しかし、与えすぎると、食物繊維の影響で下痢という別の問題を生じます。

喜んで食べる、あるいは健康に役立つ食べ物でも与えすぎは NG！ なんでも「すぎたるは及ばざるがごとし」ですね

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ペットベッツ栄養相談 ペット栄養コンサルタント 奈良 なぎさ