HOMEページへ
診療案内
周辺地図
病院紹介
スタッフ紹介
診療スケジュール
犬の病気
猫の病気
トリミング
里親募集
お問い合わせ

 


 

猫の病気

日々の生活の中で、猫を飼っている方へ気をつけて欲しいこと、よく起こる症状をまとめてみました。ご参考にどうぞ!
下記症状に例がない場合は、お早めにご相談下さいね! 

トキソプラズマ症  ・下痢  ・子宮蓄膿症と子宮粘液症  ・猫の尿石症
ねこのかぜ(猫ウイルス性鼻気管炎)  ・発情にまつわるお話

トキソプラズマ症

妊娠した事がある方は検査をした事があるのでご存知の病気かと思います。普段はあまり聞きなれない病気ですね。トキソプラズマとは原虫の1種です。虫という字がつくと寄生虫を想像してしまいますが、実際には顕微鏡でやっと見える小さな微生物です。原虫の仲間には鳥やうさぎ、犬などにみられるコクシジウムがいます。トキソプラズマは猫を終宿主とする原虫ですが、人や他の動物にも感染するため人獣共通感染症として問題になっています。トキソプラズマは猫に感染したときだけオーシストと呼ばれる卵のようなものを糞便中に排出します。他の動物(人や豚、ネズミなど)に感染した場合はオーシストを作らず、シストという形で体の中にとどまります。健康な猫や人では感染しても症状が出る事はあまりありません。では何が問題になるかというと、妊娠中に感染すると胎盤から胎児に移行して死・流産を引き起こす事があり、またエイズなどの免疫不全があるとひどい症状を引き起こすため、その死因の一つになっています。感染経路はというと、猫の糞のオーシストが口に入るか豚肉などに含まれるシストを加熱せずに口にすると感染します。猫の便中のオーシストは2〜3日置いておかないと感染力を持ちません。よく猫を触ってうつらないか聞かれますが、猫が2〜3日も体に便をつけていることはありませんので、猫を触って感染することはありえません。砂場や猫のトイレなどで放置されている便に触ったりすれば感染する可能性があります。ただ健康な猫ではトキソプラズマに感染してもオーシストを排泄するのは感染2週間後からわずか10日間ほどですので猫からうつる可能性はかなり低いと思われます。部屋飼いの健康な成猫からうつる可能性はほとんどありません。注意したいのは猫エイズ(FIV)などの免疫不全を持っている猫や下痢をしている子猫の場合オーシストを排泄する可能性があることです。疫学的には20〜50%の猫がトキソプラズマ抗体陽性であり(地域や飼い方によってはもっと低いと思いますが)、日本人でも数%の人が陽性だといわれています。生肉を食べる習慣のあるフランス人に至っては80%の人が陽性だといわれています。抗体が陽性であるということは今病気に罹っているということではなく、過去に感染したことを示しているに過ぎません。気をつけるべき人は妊婦さん、幼児、体の弱っている方、免疫不全のある方です。このような方は猫のトイレはなるべく触らない、生肉もなるべく扱わない、触った場合は確実に手をよく洗うことです。また周りの人が気をつけてあげることは猫のトイレはなるべくこまめに片付けて糞を放置しない、豚肉などはよく火を通して食べさせてあげることです。



下痢

下痢とは糞便が液状または液状に近い状態のことをいいます。下痢の原因がどこにあるかによって小腸性の下痢と大腸性の下痢に分類されます。また急性のものと慢性のものがあります。
表は小腸性下痢と大腸性下痢の見分け方です。

  小腸性下痢 大腸性下痢
1回の糞便量 増えます あまり変わりません
排便回数 増えます すごく増えます
糞便中に出血が
あった場合
黒色便になります 下血、赤い血が混ざります
糞便中の粘液 あまりありません 粘液が多く混ざります
脂肪便 消化不良の下痢のとき出ます ありません
合併する症状 嘔吐、脱水、激しい体重減少 軽い脱水と体重減少

小腸性下痢の原因
○急性のもの
・ある種の寄生虫・腐敗した餌の摂取・薬剤の影響・細菌(サルモネラ菌、大腸菌など)・ウイルス(ジステンパー、パルボなど)・中毒・急性膵炎
○慢性のもの
・ある種の寄生虫・腸のリンパ管拡張症・潰瘍や腫瘍、ある種の腸炎・腸閉塞・慢性膵炎・肝臓、胆道系の異常・甲状腺機能亢進症

大腸性下痢の原因
○急性のもの・細菌性、ウイルス性腸炎
○慢性のもの・ある種の寄生虫・腫瘍・異物・アレルギー・ある種の大腸炎


これらは目安であり、必ずしも当てはまらない場合があります。また下痢でも症状の激しい場合や嘔吐などの合併症状がある場合は命にかかわる事があります。様子がおかしいときは早めに病院へ連れて行きましょう。


子宮蓄膿症と子宮粘液症

子宮蓄膿症は子宮の中に膿汁が貯まる病気です。子宮が化膿する病気ですから放置しておくと腹膜炎を起こし、死に至る可能性のある恐ろしい病気です。避妊していない 6歳以上のメス犬に多くみられますが、もっと若くてもかかることがあります。卵巣ホルモンが関与していて、たいていは発情(生理)のあと1〜2ヶ月の時期に起こります。想像妊娠や異常生理を繰り返している子はかかりやすく、毎年出産している子はかかりにくいといわれています。症状は陰部から膿や血様物が出る(出ないこともあります)、多飲多尿になる、嘔吐、脱水、食欲元気不振などがあります。治療法は外科的に子宮と卵巣を摘出します。発見したらなるべく早く手術した方が救命率は高くなります。手遅れになると腹膜炎から多臓器不全になり死に至ります。内科療法だけだと薬が効きにくいので救命率はかなり下がります。子宮蓄膿症になる手前であれば薬だけでもおさまることがありますが、たいていは再発します。 子宮は通常だと小指よりも細いひも状の臓器ですが、蓄膿症になると膨らんでハムのように太くなることもあります。
子宮粘液症は子宮に透明な粘液が貯まる病気です。子宮の外観は蓄膿症のように大きくなりますが、化膿していないので多くは無症状です。大きくなりすぎると腹部臓器を圧迫して苦しくなります。原因は子宮や膣の奇形など先天的なものと、ホルモン剤の副作用といった人為的なものがあげられます。症状としては一般的に発情がなくなり、腹部膨満や陰部から粘液が出てくることがあります。ひどい場合は手術で卵巣と子宮を摘出します。


寒い時期に増える病気
猫の尿石症(猫泌尿器症候群:FUS または 猫下部尿路疾患:FLUTD)


猫の尿石症は若齢の猫においてよくみられる疾患で、血尿や排尿障害などの症状がみられるのが特徴です。尿石とはいわゆる膀胱結石などと同じものですが、猫の場合尿石といってもほとんどが細かい砂状で、砂粒症と呼ぶこともあります。この尿石が膀胱を傷つけたり、尿道に詰まったりして症状を引き起こします。症状を繰り返すと慢性膀胱炎や尿道狭窄を起こすこともあり、生活に支障をきたすこともあります。オス猫はもともと尿道が狭いので尿石が詰まりやすく、完全に尿が出なくなってしまうことがあります。これを尿道閉塞と呼び、発見が遅れると腎不全になって死んでしまうこともある恐ろしい病気です。もしネコちゃんが頻繁にトイレに行く様子が見られたらその日のうちに病院に連れて行きましょう。
尿石のでき方には二通りあります。一つは膀胱の中に細菌が入ってしまい、それが核となって結晶ができる場合です。もう一つは尿に含まれる成分が濃くなりすぎて結晶ができる場合です。これは例えると、濃い塩水が飽和すると塩の結晶ができるのに似ています。どちらの場合も尿が濃いほど結晶ができやすく、飲水量が減る冬の時期に症状が出ることが多いです。尿石の種類はいろいろありますが、リン酸アンモニウムマグネシウムを主成分とする尿石(ストラバイト)が最も多くみられます。この尿石は食餌中に含まれるリンやマグネシウムが尿中で結晶化して作られます。すべての食餌にはリンやマグネシウムが含まれていますが、過剰に取ると尿石ができやすくなります。食餌の成分には気をつけてあげましょう。一般に売っているフードでも猫下部尿路疾患(FLUTD)対応と書いてあるものはリンやマグネシウムが多少制限されています。尿石は体質によってできやすい子とできにくい子がいます。できやすい子はもっと制限された処方食を必要とすることがあります。尿石は尿検査でその傾向がわかることがあります。心配な場合は定期的に尿検査をしてあげましょう。


ねこのかぜ(猫ウイルス性鼻気管炎)

人がかぜをひくように猫もかぜをひきます。特に寒くなって乾燥してくると症状がひどくなることがあります。かぜは鼻水、くしゃみ、咳、発熱などの他覚症状と頭痛や悪寒などの自覚症状をともなう呼吸器系の病気の総称で、ウイルスや細菌の感染が原因です。動物によって原因ウイルスには違いがみられます。一般に飼主がインフルエンザウイルスに感染していても猫や犬にはうつりません (フェレットにはうつります) 。また猫はヘルペスウイルスやカリシウイルスなどが原因でかぜをひきますが、逆にこれらは人にうつりません。猫ウイルス性鼻気管炎は猫のヘルペスウイルスが原因のかぜの一つです。ワクチンで予防できますが、一度かかってしまうと一生ヘルペスウイルスが体の中に残ってしまいます。かかった後ではワクチンが効きませんので、かかる前に予防する事が大切です。


発情にまつわるお話

春や秋は過ごしやすい季節ですから病気は夏より少な目かもしれません。繁殖にはいい季節なので犬や猫たちは発情を迎えることが多くなります。まずメスが発情を迎え、その匂いを嗅いでオスが発情します。オス犬などは発情すると興奮のあまり脱走したりごはんを食べなくなってしまったりと大変な事もあります。メス犬の正常な生理周期は 5〜9ヶ月に一度ですから春と秋に年2回生理が来る子もいれば年に1回の子もいます。中には完全に年1回で毎年同じ月に生理が来る子もいるようです。メス犬の生理の期間は約2週間で、生理開始から大体14日目に排卵が起こります。この排卵の時期に交配すると妊娠するわけですが、上手くいかない場合もしばしばあるようです。妊娠期間は約 2ヶ月で、犬の場合交配から58〜63日の間に出産しなければいけません。早すぎても遅すぎても困った事になりますから、もし交配した場合は必ず日付を記録しておきましょう。一般に犬は安産であると思われていますが病院に来る子を見る限り難産になる子も多く見受けられます。犬種による違いもあるかもしれません。お産の場合病院ですべて面倒を見るという事はできませんから、飼主様が付きっ切りで世話をしないといけませんので相当の労力と覚悟が必要になります。病院で手助けできるのは陣痛が弱いときに陣痛促進剤をうつことや、途中で子どもが引っかかってしまったときに会陰切開や帝王切開を行うことです。それ以外はおうちでやってもらうことになります。産まれた後も大変です。安産でなおかつ母犬が子どもの面倒をちゃんと見てくれる場合はよいのですが、そうでない場合は人間が育てなければなりません。そこまではできないとお考えならお産させるのはやめた方が良いでしょう。子犬のかわいさはたとえようもないものですが…。

病院案内
copyrightc 2004 しらさぎ動物病院. All rights reserved.presented by 通販ショッピングアイテムプレス